【コラム④】集中力のない我が子。どうしたらいいの?

2020年10月16日 コラム

「子どもに集中力がないんです!」というお悩みをいただきました。
あっちこっちに気が散りやすい子ども。なかなか集中して物事にとりかかれないこともありますよね。

「うちの子大丈夫…?」「家事しなきゃだし、つきっきりってわけにもいかないし。どうしたらいいの?( ;∀;)」
家事を抱えながらも、毎日お子様と接することで出てくる不安と闘われる保護者の方に、本当にいつも頭が下がります。

これは難しい問題です!
今日は多くの人に接してきた経験の中から「集中力を育てること」について考えてきたことをお伝えします。

【今日の記事のポイント】
・集中力は基本15分ほど!期待しすぎはNG
・集中力は伸びるので、徐々に伸ばす&環境を整えることを手伝う
・キッズラボでの様子から伝えられること

1 集中力とは

まず、最初にお伝えしたいのは、小学校低学年の子どもの集中力は15分ほどだということ。学校で授業する場合にも授業者は「5分以上単調な内容を続けては×」と考えて工夫している方が多いくらいです。

まずここでは、アニメや図鑑、絵本などでも良いので、大好きなものに10分程度集中していられれば、集中力自体に問題はないという事をご理解ください。

でも、長い時間集中して取り組むことのできる子どもは現実にいますよね。特別好きなことでなくても集中できたり。

私の実感ですが、長い時間集中できる子どもは、集中する環境を整えるのに慣れていることが多いです。そして、日ごろ集中する作業を繰り返していると、集中する時間が現実に伸びていきます。


2 集中力をつけるために保護者ができること

ですから、うちの子に集中力がない、と悩まれる方には

・集中する時間が徐々に伸びていけばいいというスタンスになること
・お子様の集中力が発揮しやすい環境を一緒に探ってあげること

の2点にポイントを絞ることで解決の方向が見えてきますよ、とおススメします。
たとえば環境を整えるのが苦手な子の場合は、学習に取り組む前に、環境を整え、今日は何をするのか一緒に確認してあげる、などです。


3 教室長的・集中しやすい環境

ここからは、私の思う集中しやすい環境を紹介します。正直なところ、お子さま1人1人によって違うものだと思うのですが、何かの参考になればと書いてみたいと思います。

【私の思う集中しやすい環境】
① 目標が明確である  例)「今から〇〇をする」「△△に挑戦する」
② とりかかる事自体に面白さ、やりがいがある 例)大好きなパズルなど
③ とりかかっている間は他のことに気が散らないようになっている
 例)机がきれい、やるものが机の上に出して取り掛かる直前まで準備
   されてある、「このあと何をしなきゃいけない」など考えなくていい
④ とりかかる内容に小さい積み重ねがある
  例)小問1つ1つクリアして「よし、よし」と思いながらやる
⑤ 長時間難しいことにとりかからない。難しいときは助けを求められる。
⑥ 前日によく寝ている
⑦ ちょうど集中しやすい快適さ 例)心地いいBGM、作業に適した体勢

ちなみに下の写真は、昨日も紹介したキッズラボでのいろいろラボでの「落ち葉拾いの入れ物づくり」の様子です。子ども達は時間を過ぎてもまだまだ集中してとりかかっていました。スタッフの色々な工夫や計画がバッチリはまったようで、集中してくれている様子がとてもうれしい限りでした。

少し分析をしてみると、
・来週落ち葉を拾いに行くための鞄作り(①目標が明確)
・入れ物を折るのは難しいので、一つずつ一緒にやった(④小さな
 積み重ね⑤長時間難しい作業はしない)

・どんな入れ物を作ってみたいか?と考えた(②面白さ・やりがい)
・地べたでの工作(⑦快適さ)
など集中しやすい要因はいろいろあったように思います。

★★★

いつも完璧に条件を整えてあげられるわけではないですが、集中する体験は子どもが成長する体験です。
私たちも、お子様がより集中するような体験ができるよう、「やってみたい!」「面白い!」を提供していきたいと思います(#^^#)