【コラム③】記憶力がどうも弱い我が子…。

2020年10月9日 コラム

この間のコラムを載せたら、「うちの子、記憶力がどうにも弱いんだけど…どうしたら記憶力ってよくなる?」というお悩み相談を受けました。(保護者の方々が毎日子どもと接していることを改めて感じ入りました…!)

そしてたしかに、毎日接していると「どうしてそれ忘れちゃうのさ!!」と思うようなこと、いっぱいありますよね…。笑
今日は忘れない癖がつく方法!というテーマで考えていきたいと思います。

【今日の記事のポイント】
・記憶はどうやってなくなるかを理解しておく
・忘れた後に思い出せば、忘れにくくなる
・「思い出しタイム」を作って、意図的に思い出させる訓練をする

1 記憶について知ろう

まず、よく言われていることですが、“忘却曲線”というものがあります。


厳密な内容はさておき、この説で言われていることは、
・20分後には約40%を忘れるようにできている
・2日後(忘れそうな頃)に思い出すと記憶力は強化される
だということです。

学習塾界隈などで、「暗記モノは次の日や2日後に復習するようにしましょう」と言われがちなのは、ここから来ていることなんですね。

しかし学習に限らず、これは重要なことです。
すぐ忘れてしまう我が子に悩んでいる方には、「そもそも脳は忘れるようにできているから、思い出す訓練をしてあげる必要があるんだよなあ…」と思っていただきたいのです。

2 “思い出しタイム”を訓練して、忘れない我が子に!

人間の脳は、フレッシュな赤ちゃんでさえ、「使わない記憶回路はどんどん捨てちゃえ!」という風にできているんだそうです。赤ちゃんは見るもの聞くものが新鮮ですから、全てが新しい情報なのです。本当に全部を記憶しようとしたら、もう大変!
そのため、日々つかうものだけが残っていくんですね。

同様に、好奇心旺盛な我が子も、思い出させないと忘れてしまう…そうは思いませんか?
しかし、毎回思い出させていては、保護者としては疲れてしまいますよね。

そこで、“思い出しタイム”の訓練を提案したいです。

【思い出しタイムの訓練】
① 覚える必要のある時、20分後くらいに聞くよ、と言っておく
② すると、その間も子どもは忘れないように思い出そうと努める
③ 20分後に聞いて、覚えていたら(多少は目をつむり)褒める
④ これを毎日繰り返して、“思い出しタイム”を定着させる
⑤ 頃合いを見て、わざと予告せずに聞く時を作ったりする

※20分で難しい場合は、覚える量をシンプルで少なめにするor10分後に聞くかから始める
※覚えられないことを叱ったりはしない

物忘れが激しい子は、忘れたことを責められる機会が多くなります。そこで忘れないようにしなきゃ、と思えればいいのですが、それでも覚えられない子は、記憶する行為自体に積極的になれかったり、自尊心を失ったりしがちです。

忘れ物や忘れ事をする我が子に、いらっ…!と来るときはどうしてもあると思いますが(保護者の方の我慢強さを子どもも親になり知るでしょう…)、この訓練期間は、褒めることを中心に考えてあげてください。
言われたことややる事を覚えることに前向きになれたころには、きっと覚える姿勢が身について、こちらの負担も減っていくと思います!

★★★

今日は記憶力についてお話ししました!
記憶力の強さは人によって違いますが、訓練をすることで確実にお子様に変化は生まれます。共同作業、と思って一緒に「思い出しタイム」してみてくださいね!

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